「多田謡子反権力人権賞」基金から

30年目を迎える「多田謡子反権力人権賞」基金からメッセージをいただきましたので、ご紹介します。

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「プロ市民」人権賞への連帯のあいさつ

 

 新たな出発を迎えた「プロ市民」人権賞に対して、多田謡子反権力人権賞より、心からの連帯と、共に闘う挨拶を送ります。

 権力者の横暴が世の中を覆い尽くしています。国の最高権力者自身が大嘘つきで、すべての人たちがそのことを知っているというのに、大嘘つきは、のうのうとあと3年間この国を支配しようとしています。嘘をついても逃げ切れば勝ちという風潮が世間を覆い、まっとうな意見をいう者、平和や人権や自由などという言葉を吐く者が軽蔑される風潮さえあるようです。しかし、こうした闇はいつまでも続かない。大嘘つきがのさばっているのは、人々が今はまだ、「闘っても勝てない」「闘っても損をするだけだ」という思いにとらわれているからにすぎません。

 多田謡子反権力人権基金は、たとえ今はまだ少数派だとしても、あくまでも「平和、人権、自由」という言葉を棄てず、人生を賭けて闘い続けてきた人々を励ますために、細々とではありますが活動を継続し、今年30回目の受賞発表会を迎えます。その時にあたって、闘い続ける人々を励まし、一緒に闘うための人権賞、「プロ市民」人権賞が誕生したことは大変な励ましです。

 私たちは、いまだ荒れ野の中の小さな火花でしかない。しかし、この小さな火花は、やがて燎原の炎となって、権力をふるう者、差別する者、戦争する者たちを焼き尽くすでしょう。その日をめざして、ともに闘いましょう。がんばろう。

 

2018年12月15日

多田謡子反権力人権基金運営委員会

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多田謡子反権力人権基金