インタビュー2.黒瀬まり子さん

Q1 昨年は「他薦」のご応募ありがとうございました。自己紹介・アピールしたいことなどをお願いします。

 

臨床心理士。「自分らしい生き方」を実現するためジェンダーの視点を大切にした相談活動を続けている。3・11後、原発移住者の聞き取り調査に取組み、個人の人権が守られない現状を目の当たりにし、個の問題として片付けるのでなく、構造的な問題に目を向け、動かしていく必要性を強く感じる。最近は、デートDV防止教育や、2019年3月に続いた性暴力無罪判決を受けて毎月11日19時に警固公園で行われているフラワーデモにも関わっている。

 

Q2 「プロ市民」人権賞という名前について、いろいろ賛否があるんですが、黒瀬さんはどう感じられましたか?

 

「プロ市民」という言葉には、日常生活との隔たりを感じていますが、個人が大切にされているとは言い難い日本社会で、「人権」をテーマにした賞の意義は大きいと思います。

 

Q3 この賞を、黒瀬さんはどんな人がもらったら良いかと思いますか?

 

「人権」というと、どこかスローガンになってしまっている側面があるように感じます。

言葉では、「人権を尊重しましょう」、「多様性を尊重しましょう」と、あらゆるところで目にしますが、残念ながらその言葉とは逆の行動を無自覚に行っておられる方も少なくないように思います。

人権の本質を深いところで理解し、内面と行動とが一致した状態で、活動を重ねておられる方々が受賞されることを願います。