スタッフのつぶやき1. 運営委員のこと

今年も「プロ市民」人権賞の公募が始まります。

だけど、去年とは違う事があります。

ひとつは、コロナウイルスの感染拡大が、私たちの暮らしに大きく影響を与えていること。

 

私たち市民運動の原点とも言える「集まる」事が難しい状況は、なかなかに厳しいとも言えます。しかし、その一方で、SNSでの発信がより盛んになったり、苦しい一方での力強さも見ることができます。

 

もうひとつ、去年とは違うのは、人権賞の発案者で、運営委員の筒井修さんが、いないことです。

筒井さんは、闘病の末に今年の1月に亡くなられました。この賞を立ち上げるとき、本当は、「筒井修賞」という名前にしようかという声もありました。

筒井さんこそ、縁の下の力持ち、市民運動を全力で支える担い手だったし、そんな人にこそスポットライトの当たる賞にしたいね、と運営委員で話していました。

 

「たまにはホメあおう」という、人権賞のコピーも、筒井さんが考えました。筒井さんは、普段は無口で、会議でも発言を滅多に聞くことはなかったのですが(笑)、ふと、このコピーを口にして、満場一致で「いいね!」と決まったのです。

 

気負わず、けれど一途に、ずっとずっと市民運動の場にいる筒井さんを私は見てきました。あたりまえに、どこにでも行って、すっと仕事をして帰る。そのすごさを、筒井さんがいなくなって、感じる場面がとても多いです。

 

運営委員は現在、4人になりましたが、筒井さんと立ち上げた賞をやっていくことで、なんだかもう少しだけ、筒井さんといられそうな気がします。

 

今年も、人権賞をどうぞよろしくお願いします。

 

(運営委員 古瀬)